授業

今期とっている授業は当たりかもしれません。
専門教科では相変わらず、面白くもないことをやっていますが、教養として取っている授業は面白いです。
とっているものは文化系が多くて、授業を受けているときは自分は文系やったほうが
楽しかったかも……と思ってしまいますが、この手の物は中々食っていけませんからね。
趣味としてやるのがやっぱり一番なのかな。

で、その中でも明星先生の編集についての授業が面白いですね。
ドイツ語圏の文化ってことでカフカを中心に読んでいくんですが、カフカの中身だけでなく
作品が世に出る過程の編集に目を向けているのが何ともいえませんね。
簡単に内容を書きますと、世に出てくる本としては実際に作家が書いた原稿そのままで
出てこない場合があり、文学研究をしようとした場合にどちらのテクストを研究対象にするのか?
って感じでしょうか。
答えが出てこない問題ですが、逆に言えば色々な意見を出すことが出来るんですよね。
また、作家が後から書き加える事もあるのでそれも含めて時間軸を整理してみると、
面白くなります。
そこに作家の環境や、社会状況も含めて……。

今は教科書の関係でカフカではなく、宮沢賢治や夏目漱石についてやっていますが
新しい事実もいくつかわかりましたし、新たな視点を得られて満足です。
こうやって基礎部分をすっ飛ばして、応用や研究の過程まで進めちゃう授業って
大学には必要だし、大学だからこそ出来ることだと思うんですけどね。
もっとこういう授業が増えることを願っています。
興味のない人にとっては地獄の科目になりますが……。

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